ワンランク上の料理道具で
とびきりの“おいしい”を食卓へ
料理時間を彩るこだわりの道具たち。
番組では料理人・麻生要一郎がレシピとともに料理道具を選ぶたのしみを伝えていきます。
明日からの暮らしを変えてみませんか。
作る人/麻生要一郎
料理家、文筆家。1977年、茨城県出身。家庭的な味わいのお弁当やケータリングが、他にはないおいしさと評判になり、日々の食事を記録したインスタグラムでも多くのフォロワーを獲得。自らの経験や日々のあれこれを綴ったエッセイも好評を博す。著書に『僕の献立 -- 本日もお疲れ様でした』、『僕のいたわり飯』、『僕のたべもの日記365』。2024年10月に最新作『僕が食べてきた思い出、忘れられない味 -- 私的名店案内22』(オレンジページ)を上梓。
#2 手仕事のおろし金とポタージュ
番組で登場した「ポタージュのレシピ」
材料
かぶ 3個
じゃがいも 1個
たまねぎ 1/2個
バター 20g
水 200cc
牛乳 300cc
生クリーム 100cc
コンソメ 3g
コショウ 適量
作り方
1.かぶはヘタを切り落とし、じゃがいもは芽をくり抜いておく。
2.ボウルに野菜を全てすりおろす。
3.鍋にバターを入れ溶かしたらすりおろした野菜を入れ、5分ほど軽く炊める。
4.炒めている間に、別の鍋でかぶの葉をゆでる。きれいな色になったら火を止め、水にさらしておく。
5.ポタージュの鍋に水、コンソメを入れ全体が混ざったら牛乳を入れる。とろみが出たら生クリームを入れて火を止め、コショウ少々をふる。
6.お皿に盛り、刻んだかぶの葉をのせて完成。
★ポイント
・ポタージュが沸騰しないようゆっくり混ぜる。
料理人が選ぶおろし金
銅のおろし金の歴史は古く、『和漢三才図会』という1712年に編纂された江戸時代の百科事典にもすでに現在と同じ形状のものが描かれています。錫(すず)メッキを施した硬質な純銅の板に、鏨(たがね)と呼ばれる道具と金槌を使って、職人がひと目ひと目、丁寧に刃を立てていきます。 この古くから受け継がれてきた製法にこそ、今日も変わらず銅のおろし金が選ばれ続ける理由があります。
サイズ 全長22.5×幅13.0cm 320g
価格 10,450円 (税込)
こだわりのポイント
風味が引き立つ
職人が立てた刃は、大根の細胞が潰れず、水と繊維が分離しないので時間を置いても水分をたっぷり含んだふわっとした大根おろしができます。
また、繊維を細かく切るため、口当たりがまろやかで、風味を損なわず、わさびやショウガなどの薬味をおろすのにも最適です。

軽くおろせる
職人が立てた刃は一見するときれいに揃っているように見えますが、実は間隔や高さが微妙に不揃いになっています。そのため、おろす度に様々な面があたり、大根の向きを何度も変えることなく、軽い力でスムーズにおろすことができるのです。

目立て直しができる
耐久性に優れたおろし金ですが、長年使用していると刃先が磨耗し、切れ味も悪くなってきます。その場合は、古い刃を削り落とし、新しく刃を立て直すことが可能です(有料)。
また、耐久性だけでなく、銅には抗菌効果があり調理器具の素材として最適ということで、プロを中心に今尚愛用され続けています。

大矢製作所
1928年、東京は浅草で創業。埼玉県和光市にて、古くから受け継がれてきた製法で銅を加工し一般家庭や料理店で使うためのおろし金の製造を専門に行っています。 錫メッキを施した硬質な純銅の板に、たがねと呼ばれる道具と金槌を使って職人がひと目ひと目、丁寧に刃を立てていきます。



